イベント参加報告

2017ユーザー会参加報告

2017.03.10

ユーザーミーティング in CHIBA 1st 参加報告

2017年2月25日(土)に国立病院機構 千葉医療センターにて、首都圏東芝CTユーザー会 ユーザーミーティング in CHIBA 1stが開催され参加をしてきたので、報告をさせてもらいます。


東京・神奈川・千葉・山梨の施設やユーザーから構成される首都圏東芝CTユーザー会は、各地域単位で定期的にユーザー会が開催されています。今回は、千葉で初めて開催される記念すべき会であり、この日は冬の寒さが残るものの、天気も快晴であり、まるで空も初めての開催を祝福しているようでした。


当日は、プログムラムも確認して、開始時間に遅れないように余裕を持って自宅を出たつもりであったが、なぜか開始時間を30分間違えてしまいました(14時開始を14時半開始と勘違いしてしまった…)。それに気が付いたのが、千葉駅でモノレールを待っているホームの上であり、そこから高木代表に申し訳ない気持ちを抱きつつ、急いで会場に向かい、何とか5分遅れで会場に滑り込みました。受付を済ませて中に入ると、すでに会場の中は座る席がないほどたくさんの参加者で埋め尽くされており、熱気に包まれていました。「やはり千葉の東芝ユーザーは情熱がすごい!」と改めて感心しつつ、これもきっと魅力あるプログラムを作成した高木代表と世話人の小野さん、そして東芝メディカルシステムズの賜物であると納得した次第です。

プログラムは、東芝メディカルシステムズからの最新技術報告に始まり、続いて小野さんからのユーザー会HPコンテンツの紹介となりました。こちらは、『「ポジショニング位置と画質の関係」~X線管回転速度とView数の関係性にも触れてみて~』というタイトルでワンポイントアドバイスとして既にユーザー会のホームページにも掲載されていますが、ガントリー中のセンター、オフセンターの違いがview数の変化として画質(空間分解能)にどのような影響を及ぼすのか、空間分解能を客観的に評価する指標として用いられるMTFを測定するために、ファントムの作成方法からデータの解析方法、そして実際の解析データを提示しながら、とてもわかりやすく解説していただきました。途中、小野さんらしいユーモアも交えつつ、始まったばかりで緊張感も残る会場の雰囲気を和らげながら、話は進んでいきました。このHPコンテンツは、ユーザー会の会員であれば閲覧可能であるので、今回参加できなかった方もご覧になってはいかがでしょうか?とても詳細でかつ分かりやすく解説されていますので、一読の価値はアリかと思います。

続いて、ユーザー発表として3演題東芝CTの使用経験についての発表でした。各ユーザー、肝臓検査でのヨード量低減への取り組み、新しく導入された80列CTの使用経験、そしてAquilion ONEでの血管撮影の工夫など、バラエティに富んだ内容となりました。ユーザーのアイディアとテクニック次第で、より良い画像を撮ることができたり、被ばくを低減できたり、造影剤の量も減らすことができるのだということを改めて実感できた内容でした。決して最新のCTでなくても、高いスペックの装置でなくても、日々頑張っているユーザーがいることを知り、私も負けずに頑張ろうと思った次第です。


最後は、国立病院機構 相模原病院の石原敏裕先生からの特別講演でした。「Hybrid IR (AIDR3D)の理解と活用!~ Filtered Back Projectionとの比較からHybrid Iterative Reconstructionの臨床運用 ~」というタイトルで、近年主流となりつつある逐次近似応用画像再構成(AIDR3D)の画質特性について、ノイズ特性や空間分解能の特徴などについてとても分かりやすく講演をしていただきました。豊富な実験データや臨床経験を持つ石原先生が話す内容はどれも納得できるものばかりであり、我々ユーザーが今後AIDR3Dを使用する上での注意点などを示していただきました。

このようなユーザー会は、今後も各地域で開催される予定です。ぜひ、皆さんもこまめにホームページをチェックしてご参加いただければと思います。我々世話人も魅力あるユーザー会を開催できるように一生懸命努力してまいります!


 


国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 放射線部

川内 覚

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