イベント参加報告
2017年ユーザー会参加報告
第1回東京地区CTユーザー会
2017年7月15日(土) AP品川にて首都圏東芝CTユーザー会第1回 東京地区CTユーザー会が開催されましたので、その参加報告をさせて頂きます。 当日は東京でも気温が30度を超える猛暑日となり、品川駅改札口を出てからは強烈な日光にさらされながら、会場に向かいました。定刻の15分ほど前に会場につくと、この猛暑日にも関わらず、すでに大変多くの参加者で会場が埋め尽くされていました。第1回の開催において、このような盛況ぶりがうかがえるのも、日ごろからの東芝CTへの関心や高精細CT-Aquilion Precision-への注目度の高さがうかがえました。
プログラムは、東芝メディカルシステムズからの最新技術報告に始まり5人の先生方による『明日から使える東芝CTテクニック!』の講演、ユーザー会デスク報告、そして国立がん研究センター中央病院 放射線技術部 石原敏裕先生による特別講演『高精細CT-Aquilion Precision-』でした。 東芝メディカルシステムズからの最新技術報告では2ROOM対応Angio-CTについて紹介されました。Angio-CTの以前からの課題であったCTの稼働率の低さに対して、通常時はCT装置とAngio装置を別々の部屋にセッティングし、必要時に応じてCT装置がAngio室に移動することで、CTの稼働率の低さをカバーするというシステムになっていました。 従来から、寝台やガントリー位置を変えずにAngio-CT装置を稼働させることにこだわってきた東芝らしい発想であり興味深かったです。既存のAngio室に設置することは難しいですが、今後の新しいHybrid Emergency Roomの基準モデルになる可能性は大いにあると思いました。
そして最後には石原敏裕先生による特別講演『高精細CT -Aquilion Precision-』では、高精細CTであるAquilion Precisionの特性について大変詳しく講演していただきました。検出器0.25mmの高精細CTは、肺野病変の検出に威力を発揮すると思っていましたが、今回の講演では、それ以外にも肝胆膵領域のリンパ節の検出にも有用であり、今後の診断のストラテジーを変化させる可能性があると聞き、さらに興味を持ちました。