イベント参加報告

2018学会・研究会・セミナー参加報告

2018.02.27

画論25th 参加報告2

平成30年1月27日(土)にキヤノン本社にて画論25th TheBestImageが開催され、参加する機会をいただきましたので報告いたします。

当日は4日前に降った雪がまだ路面に残り、記録的な低気温を記録している真っ只中でしたが、寒さを忘れてしまうような、熱意にあふれたディスカッションでした。


入賞施設の発表はどれも素晴らしく、撮影プロトコルの設定をはじめ、造影方法の工夫、撮像体位や肢位の工夫により、診断価値の高い画像を得ていました。


今回の入賞画像の中には下肢静脈の描出に関するものが2施設ありましたが、どちらの施設も描出の難しい静脈がはっきりと描出され、圧巻の一言でした。その工夫の多くは、特別な設備などがいらず、明日の臨床から参考にできるもので、症例があれば実施していきたいと考えています。


その他、最新の装置であるAquilion Precisionを使用して、従来描出できなかった神経叢を写し出した画像や、FIRSTといった再構成法を使用して大幅な被ばく低減した画像もあり、装置の性能も大きく向上していることを実感しました。


また、「撮影は放射線技師一人で行うものではない」。これが今回一番感じたことです。入賞施設では医師と放射線技師、その他の医療職種の緊密な連携の下、撮影を行っていました。医師と技師が、同じ目的、結果を目指して意見を出し合い、最適な撮影を行う。とても重要なことですが、日常の業務の中、施設の環境などによっては達成が難しい事もあると思います。それぞれ専門性の異なる職種同士が連携することで1つ1つの検査の質を向上させていく、これらが「最良のイメージ」に繋がるのだと感じました。


画論で受けた良い刺激を原動力に、「最良のイメージ」を目指して努力していきたいと思います。

最後に、ディスカッション後に参加した情報交換会ですが、おいしい食事に鏡開きありと盛大に行われました。ディスカッションとは違い、みなさんリラックスした雰囲気で、お話もとても盛り上がっていました。多くの施設の方々が参加していましたので、参考になるお話を聞くこともでき、とても有意義でした。











甲府城南病院 藤島

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