イベント参加報告
2018年ユーザー会参加報告
首都圏キヤノンCTユーザー会 ユーザーミーティング in CHIBA 2nd 参加報告
最近急に暖かくなったかと思えば急激に寒くなったり、風の強弱も両極端、そんな不安定な天候が続くなか、時期にしては比較的暖かい2018年3月24日(土)千葉地区で昨年に引き続き2回目のキヤノンCTユーザーミーティングが千葉市文化センターで開催されました(キヤノンに社名変更してからは初ですが)。参加者は嬉しいことに70名を超え、盛会に終えることができました。プログラム内容は昨年と同様の構成で行いました。
~プログラム~
〇キヤノンからの情報提供(キヤノンメディカルシステムズ)
〇ワンポイントアドバイス(キヤノンメディカルシステムズ)
〇ユーザー講演
・16列でも変わらない事 新松戸中央総合病院 竹野内 隆幸先生
・当院のXLIF手術支援画像 千葉中央メディカルセンター 渡辺 大器先生
・Aquilion PRIME SP(80列)初期使用経験 松戸市立総合医療センター 中野 杏美先生
・3次救急施設で経験したADCTの実際 千葉県救急医療センター 今関 雅晴先生
〇特別講演
「胸部CT検査について理解を深めよう!胸に迫る!」 栃木県立がんセンター 萩原芳広先生
まずはキヤノンメディカルシステムズからの情報提供とワンポイントアドバイス。ユーザーミーティングということもあり、どのバージョンの装置を所有していても共通した内容で構成されていて、今回は操作方法に関するアドバイスをアプリの方よりしていただきました。私自身も今まで全く知らずに手間だなぁと感じていた操作が、当院にONEが導入されたことによりアプリの方から教わり、「こんな機能ができるようになったんですねぇ」なんて話していたところ、「いや、以前の64列の装置でもできますよ」と言われ、「えぇぇえ!そうだったの?!」と驚いたことは、つい最近の話です。そのようなちょっぴり日常業務の効率がアップするような内容であり、装置導入時に直接アプリから説明を受けたCT担当者や諸先輩方は知っている内容だったかもしれませんが、CT操作方法をまた聞きしている後輩・若手技師たちは知らなかったとういう機能が多かったのではないかと思われます。このようなワンポイントアドバイスはキヤノン側からしてみると当たり前かもしれませんが、我々にとってとても有意義なセッションだと感じ、今後も続けていきたいと思いました。
80列ユーザーからは、異なるスペック(バージョン)のPRIMEを所有している施設からの発表で、それらを比較した内容でした。ボウタイフィルタが変更されたことから被ばくが低減、処理能力も向上したことでSEMARの処理スピードも格段に上昇したため使用しているとのことでした。SurePositionも導入されたことにより、ポジショニングもよりしやすくなったとのことでした。
320列ユーザーからは救急施設での活用や現状、問題点の内容でした。320列になり可能になったことも多いが、その分依頼される再構成画像も多く、処理を行うことも多くなったため、簡素化できる部分をいかに楽にできるかがポイントになってくるとのことでした。また3次救急の対応では、操作室にたくさんの医師が同席し、各診療科がコンソールを取り合うそうで、医師の閲覧専用のサブコンを3台増設し対応しているとのことでした。その他にキヤノンに対する要望も発表の中で多く用意されていましたが、申し訳ないことにタイムアップとなってしまい、全ての内容を聞くことができず、とても残念でした。またの機会に聴講することができればと思います。
特別講演では胸部の基礎解剖から撮影条件、検診胸部撮影について内容が構成されていたそうですが、はじめの栃木宣伝、解剖と肺の疾患に関してとても詳しく、わかりやすく説明していただいたため、撮影条件にたどり着く前に時間となってしまいました。最後まで用意していただいた内容を聞くことができず本当に残念でした。しかし講師の萩原先生は最後まで話せないことを前提に内容構成していて、「これ以降の詳細はGALACTICを参考にして下さい」とのことでした。(はい、参考にさせていただきます。という言葉を思いつつ、次の会へ足を運ぶこととしました)
今回は会の後に会費制の懇親会を用意し、参加者希望者の皆様で情報交換をしました。そこには20名の人が集まり、本会では聞けなかったこと、他施設ではどうしているかなど、たくさんの情報を聞くことができ大変有意義でした。その後も二次会、三次会と続き、最終グループは3時頃まで語り合ったそうです。
アンケート結果からも、全ての内容に関して9割前後の参加者が「興味のある・やや興味のある内容だった」と回答していただき、盛会に終えることができたと思えました。また、今後開催して欲しい内容や装置要望などもたくさん挙げていただけたので、それらを参考に来年も懇親会は必須とし、より充実した内容を組めるよう企画したいと思います。
亀田総合病院
小野雄一朗