イベント参加報告

2019学会・研究会・セミナー参加報告

2019.02.14

「画論26th The Best Image」 CTディスカッション参加報告

今回、初めて画論に参加し、20演題を聴講することができた。


全体を通した率直な感想としては、撮影方法や被ばく低減の工夫だけではなく、体位などにも考慮して発表されていた点に驚いた。評価基準には多方面における創意工夫が求められていると改めて感じた。当院でも参考にしたい症例がいくつもあり、今後の臨床応用に役立てていきたいと思った。


特に印象に残った演題は大原綜合病院から発表され、テクニカル賞を受賞された「右上葉肺癌に対して呼吸同期を用いたテクニック」であった。視覚的に分かりやすい画像が提供されていた。またDynamic Volume Scanにおいて課題になると思われる被ばくを低減するための工夫も図られていた。当院でもAquilion Oneを使用しているが、本症例のように呼吸同期を併用したDynamic Volume Scan撮影を行ったことは無いため、CT装置のポテンシャルを最大限に生かした症例であったと感じた。


また、ランチョンセミナーの講演はAIの内容であった。最近、AIに関する講義・研究を多く耳にするようになった。私も近い将来、AIをより活用する時代が必ず来ると感じている。実際にAIを活用したAiCEという新しい再構成法がPrecisionに搭載されているのは記憶に新しい。AIを上手に活用していくためには、人間が常に挑戦・工夫を行う必要があると思った。さいごに、歴史ある画論の存在は、多施設での画像構築に関して、お互いに切磋琢磨していく場としてとても重要であり、画像診断の発展に大きく貢献していることを知ることができ、とても有意義であった。



昭和大学横浜市北部病院


放射線技術部 松本 渉

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