イベント参加報告

2015学会・研究会・セミナー参加報告

2015.04.25

JRC2015レポート

公益社団法人日本放射線技術学会第71回総会学術大会が、4月16日~19日、横浜市のパシフィコ横浜を中心とした会場にて行われました。大会テーマは「Be Cool and Practical」です。意味は、冷静に現状と近未来とを見据え、実践的に対処することがもっとも肝要ということだそうです。(原稿を書くにあたって抄録を読み返し、後になって知ったことだが、、、)

さて、私のレポートもBe Cool and Practicalに報告します。といっても私なりの解釈では「かっこよく、実践的に!!」です。この英語力の無さが今回の学会で後々苦しむことになるとは思いもよりませんでした。

さて、Practicalな話題ですが、救急撮影に関する技術活用セミナーが数多く企画されておりました。CT検査は、救急医療においてなくてはならないものになっております。切羽詰まった状態の中で、短時間で診断価値のあるCT画像を提供するにはどうすればよいか?刻々と変化する、患者様の状態をどのように見ていけば良いのか、バックボード上での撮影の問題点、外傷パンスキャンの画質と被ばくの適正化など、たくさんのボリュームでここには書ききれませんが、重要な点を挙げるとしたら、装置の特性を理解し、最短で最適な画像を提供するという一点に尽きると思います。さらにその際にはエビデンスが求められることも重要であり、日々の研鑽を再認識した次第です。

そして、学会は、夜も盛り上がります。Coolな話題は、恒例の屋形船です。和服姿の女性を含む総勢50名が参加しました。CTの発表会場では強面な人、切られるくらい鋭い質問をぶつける人、ここでは和やかにCTの話題以外でも盛り上がります。技術学会CT関連のトップランナーのみなさんが集まりますので、会場では聞けないようなことや日ごろの疑問点を聞いちゃったりします。このような集まりで、ネットワークを広げるのも、学会夜の部の醍醐味だったりします。(幹事の川又さん、曽我部さんにこの場をお借りし感謝とお礼を申し上げます。)

まとめ、JRCの国際化が着々と進行する中今回は25%が英語発表でした。抄録を見ても、スライドを見ても、発表も英語で肝心な部分が理解できない演題もあり自分の不勉強さを痛感しました。今後英語力アップの課題を突き付けられたかたちです。また、日本の診断ガイドラインの線量レベル(DRL)のミーティングもあり、6月頃には関係諸団体よりDRLが発表となるようです。その影響からか、今年はいつもより被ばく関係の演題が多かった気がします。モチベーションが上がりました。

あっという間の4日間でしたが、昼も夜も皆さんのパワーに圧倒されっぱなしでした。来年は英語と体力をレベルアップし又、皆さんとお会いしたいと思います。

To Be Cool and Practical!

山梨大学 相川良人

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