イベント参加報告

2016学会・研究会・セミナー参加報告

2016.11.28

JSRT秋季学術大会参加報告

第44回日本放射線技術学会秋季学術大会は、埼玉県の大宮ソニックシティで10月13日から3日間にわたり開催されました。その中から印象的でした内容、心に打たれました出来事を報告します。


CTでは近年、「低管電圧」「造影剤低減」「被ばく線量低下」などが話題となっていますが、それらが本当に良いことなのか。という疑問に対する話を聞きました。本来我々が行なっている「撮影」は、病気発見のため、診断を行うための一助であり、1回の検査で発見できることに越したことはありません。もちろん人体に対し可能な限り低侵襲であることが理想ではありますが、やり過ぎるあまり、見つかるものも見つからないのでは意味がありません。進歩した技術により従来と同等を求めるのではなく、従来以上の情報を得ることができないかを探求し、その上でさらに低侵襲にしていくことが大切!という言葉を聞き、インパクト大でした。まさにその通りであり、私たちは常に診断に結びつく画像を提供し続ける使命があるのだと改めて痛感しました。


システム関連で興味深かった内容は、「撮影マニュアルを院内ネットワークで共有化しているシステム」です。当直等でたまに就く一般撮影やCT、MRIなど、撮影方法が記憶からすぐに引き出せないという場面がよくあると思います。そのようなときRISのオーダーから直接電子版のマニュアルにアクセスできるシステムを構築されている施設がありました。現場でリアルタイムに、さらに膨大なマニュアルから探し当てることなく一発検索が可能なシステムはとても素晴らしい!と思いました。是非当院でも真似たいシステムだと思いました。

今大会のメインテーマは「放射線技術を極める」でしたが、もうひとつのサブテーマが存在していました。それは「おもてなし」であり、大会長はじめ、実行委員の皆様からのおもてなしの心がたっぷりと詰まった学会でもありました。会場入りする際に真っ先に感じられたことは、実行委員の皆様が自ら会場案内や受付、PCセンター等を行っており、私からすると、とても顔馴染みである方々があちらこちらに点在していまして、居心地もよく、訪ねやすい会場雰囲気でした。そしてポスター展示場兼機器展示場では、ドリンクサービスのほか、隣には千葉銘菓が並び、ともに無料で食すことができ、学会期間中の疲れも癒される空間となっていました。千葉出身である私もそれらの銘菓は大変好物であり日頃から個人的なお土産として、食用としてチョイスしているほどですので、千葉県外の参加者の皆様もきっと気に入ったと思います。

また、診療放射線技師界では大変話題の「ラジエーションハウス」。こちらの特別サイン会も開催されていました。私もちゃっかり並ばせていただき、サインと記念撮影をGETし、思い出の一つとして記憶されました。

夜は定番「飲み二ケーション」! 今大会の情報交換会はなんと「鉄道博物館貸切」のスペシャルイベントでした。入口から会場までの花道は、実行委員の皆様からの「盛大な拍手」によるおもてなし、いくつも用意されている食事の中で「マグロの解体ショー」も行われ、大変美味なトロ盛りが提供されました。残念なことに私が気づいたときにはすでに解体は終了していて、食べるのみの思い出となりました。そんな素敵な会場には、なんと450名以上もの参加者がいたそうです。その他のイベントには、貸切だからこそできる会開始・終了の合図として館内に響き渡るリアルな「汽笛」、そしてプロの「フラダンスショー」、さらに梁川大会長率いる音楽バンドによる「生ライブ」(楽曲に関してはスーパー短期間で仕上げたそうです)。などなど、この場では語り尽くせないほどの素晴らしすぎる演出が山ほどあり、大盛況でした!!私としても新しくたくさんの人と知り合え、あっという間に時間も過ぎ、本会含め大変有意義な時間を過ごすことができました。

以上、私からの学会参加報告とさせていただきます。


亀田総合病院 小野 雄一朗

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